雑学の宇宙

雑学や不思議なことを取り上げていきます。

オーロラについて

北極圏と言えば

夜空にかかる光のカーテンオーロラ。

美しくゆらゆら揺らめくその光は神秘的で

見る人を魅了しますよね。

今日はそんなオーロラについてお勉強します。

 

 

 

1.オーロラは冬に見えるもの?

 

 

オーロラ 綺麗

この現象、寒い地方でよく見られることから、

気温に起因する現象だと思われているところがあります。

寒い地方でしか見られないため、より寒い方が見られるでしょ?

こんな感じ。

確かにそう聞くとそう思ってしまう不思議。

 

オーロラは寒さによる現象ではないため、夏冬問わず

条件さえ揃えば見ることができます。

ただ、冬に『見えやすく』

『寒い日の方が綺麗に見える』のは事実。

これは気候条件によるもので、極地の夏場では白夜など明るい夜も多々あり、

オーロラが見えにくいためで、

良く晴れた快晴時には放射冷却のため、地表がより寒く冷えるから。

このため、寒い冬でオーロラが良く見えるというのはより綺麗に見られる条件で

オーロラの発生条件とは違います。

 

 

2.オーロラが起こる理由

 

 

じゃあ、その条件ってなに?

オーロラは太陽からの太陽風が地球の磁場に干渉して起こる現象です。

 

オーロラの発生

太陽風というのは、太陽から放出される高温のプラズマの事です。

地球前面に展開されている磁場を回り込んだ太陽風は、両極地方面へ

流れ込んでいきます。

この流れ込んだプラズマが地球の磁気圏を荒らし、

酸素原子が緑色に発光することで見られます。

高度は約10万メートル上空の熱圏電離層で発生します。

太陽風自体毎秒放出されているため、見られるかどうかは

地球の磁場の乱れ次第になるわけです。

察しのいい方はお気付きのように『両極地』に太陽風が流れ込むため、

南極でも同じような領域でオーロラの観測ができます。

ただ、南でのオーロラ観測の記録が著しく少ない理由は

一言で言えば大陸が無いから。

南のオーロラが観測しやすい地域はほとんどが海になっていますし

わざわざそんな辺境を通る航路もないため、報告が少ないんです。

 

 

3.オーロラのカラー

 

 

オーロラの光は何色を想像しますか?

大抵の人はグリーンのグラデーションを想像するのではないでしょうか。

スタンダードなこの緑のオーロラは先の解説通り

最も発生しやすい高度10万メートルの電離層で発生します。

極々稀に時折地球の電離層をぶち破って、さらに侵入してくるプラズマがいます。

それがこの

紫のオーロラ

紫色に輝くオーロラになります!

日本人や世界的に愛されるピンクのオーロラは

この緑と紫の中間で発生するんですね。

 

ちなみにもう少し珍しいものとして

 

山火事と間違えられて消防車が出動したことも・・・by日本

赤いオーロラというものもあります。

神秘的・・・でも、夜空に真っ赤な光のカーテンがかかったら

何か不吉なことが起こる前触れのようにも感じてしまいますね。

 

この赤いオーロラは、紫とは逆に10万メートルよりも上

20万から50万メートル上空で発生します。

この辺りになると大気の密度も薄く、プラズマは容易く貫通してしまうため

赤いオーロラは本当に珍しい自然現象となります。

 

ちなみにもし日本のような低緯度地帯でオーロラが発生するとなると

この赤いオーロラになる確率が高くなり、

観測の記録を調べてみると、赤い色を想像させる記述が多いのが特徴で

これは江戸時代まで日本では、オーロラのことを赤気(せっき)と

呼んでいたことからも解ります。

 

 

4.まとめともう1トリビア

 

 

 

今日はオーロラについて勉強してみましたがいかがだったでしょうか?

 

こうしたトリビアを踏まえてオーロラを見てみると

より一層自然が織りなす芸術に感動すると思いませんか?

ひと昔に比べオーロラツアーが組まれることも多いので、

一度は本物のオーロラを見に行きたいですね。

 

日本の歴史で有名な、織田信長

彼が謀反によって亡くなった本能寺の変があった1582年。

日食に彗星の接近、そして京都で観測された赤いオーロラ。

これらが一年のうちに起こり

本気で世界の終わりと民衆は慌てふためいていたようですね。

そして現実的に、当時の天下人のようだった信長が亡くなり、

織田家複数の派閥で権力争いが起こる。

偶然だったとはいえ、運命的な何かを感じたりしますよね。