雑学の宇宙

雑学や不思議なことを取り上げていきます。

宇宙関連で勘違されがちなこと3選

空を見上げると青い空、白い雲が広がり

その先には無限の宇宙が広がっていますよね。

広大な宇宙

誰もが知っているけど、行ったことがある人が少ないそんな身近だけど遠い宇宙。

そんな宇宙の誤解されがちなことを3個紹介していきます。

 

 

 

 

 

3. 宇宙は寒い?

 

宇宙空間の平均温度は、-270度と、ほぼ温度の最低温度である

絶対零度に近い温度になっています。

宇宙飛行をする宇宙飛行士も分厚い宇宙服を着ていますよね。

 

分厚くってあったかそーーー!

こんな分厚い服を着ないとダメなほど寒いのか・・・!

絶対零度だもんな・・・っ!

と思われがちですが、これは間違いで・・・

宇宙は空気がないため、体温が発散されずどんどん体温が上がっていきます。

宇宙服は外と完全に密閉されるため、こんなものを着ていたら、

すぐに体温で服内は熱せられ人が熱中症で倒れてしまいます。

そのため、宇宙服の下には冷却水を流すチューブを張り巡らせた冷却服を着用しています。

宇宙服の役目は、寒さ対策ではなく

地球の大気圧と同じ圧力を人体にかけて、酸素を供給するためのもの。なんですね。

 

ちなみに、宇宙服を着ないで宇宙に出るとどうなるか・・・

血液中の水分や細胞の水分が沸騰し体が膨張して、激しい痛みを引き起こし

心臓や肺の圧迫、減圧症を引き起こします。

激しい痛みの中、やがて酸素がないため、酸欠が直接的な死因となります。

 

もう1つ余談ですが、酸素の放出を少しでも防ぐため、本能的に息を止めるという行動に出そうですが

これも勘違い。

体内の空気が血中に混ざり、そのまま脳に届けば脳卒中に。

肺にとどめておけば空気が膨張し肺が破裂してしまうそうです。

宇宙へ遊びに行く際はお気をつけて。

 

2. 太陽は燃えている?

 

歌のタイトル、歌の歌詞によくあるやつ。

太陽のように燃え上がれーーーーー!!!!

安定のいらすとやさん

・・・さて、よく思い出してほしい。

宇宙には酸素がないんだ・・・

燃えるというのは、酸素が何かと結びついて起こる反応のこと。

酸素の無い宇宙空間では起こりえない現象です。

 

じゃあ、あいつは何なのか?

太陽の熱と光の正体は核融合反応。

太陽を構成する物質のほとんどが、水素という最も軽い原子。

この水素原子の中心、水素原子核という数億分の1という極小の物質が

激しくぶつかり合い、二つの核が融合して1ランク重い原子核が生まれます。

1ランク上のヘリウムが生まれるとき、膨大なエネルギーが発生し、熱と光が生まれます。

これが太陽が『燃えている』正体なんですね。

将来期待されている核融合発電は、人工で作り出す太陽のようなモノですね。

 

ちなみに、現在賛否の出ている原子力発電。

これは太陽の核分裂と真逆な反応を利用したもので、

ウランやプルトニウムといった非常に重い原子を二つ以上に分裂させ

その時に発生するエネルギーを取り出して利用するものですね。

 

 

3. 宇宙は無重力

 

宇宙飛行の動画や写真を見ていると、地球をバックに浮いている

宇宙飛行士の姿を見ることがあるかと思います。

こういうやつ

他には、宇宙ステーションでぷかぷか浮いている宇宙飛行士の姿とか。

このことから、宇宙空間は無重力で体が浮く。楽しそう。

こういう勘違い。

地球の重力は非常に強いため、この写真の距離では地球の重力に引っ張られてしまいます。

同じような高さにある宇宙ステーションも同様で、地球に引っ張られているため、無重力ではないのです。

ではなぜ、宇宙飛行士たちは浮いているのか?

それは、地球の周りを高速で回っているいるからなんです。

宇宙ステーションは約時速28,000km、マッハ22.6という超スピードで地球を回っているため、

回転による遠心力が地球の重力を相殺しているため浮いています。

宇宙遊泳する宇宙飛行士も同様で、のんびり漂っているように見えますが、

宇宙ステーションが飛び降りた際の慣性により、同様の速度で

地球に周りを回るため、重力を感じさせない浮遊を行っています。

この現象を無重量と言います。

 

じゃあ、地球から離れればいいのでは?

そう思いたくなるところですが・・・

 

太陽系最外のオールトの雲

1.6光年先まで太陽の重力が支配していますし、

その先は他の恒星の重力圏があるため・・・

厳密な『無重力』は宇宙には存在しないと言われています。

 

いかがだったでしょうか、宇宙で勘違いしそうなこと3選。

1つでもそうなのかーと思うことがあれば幸いです。